大腸内視鏡検査について

こんな症状の際に
大腸視鏡検査をお勧めします

便に血が混じる
便秘や下痢など便通異常がある
大腸がん検診で便潜血反応が陽性
大腸ポリープを切除したことがある
血縁者に大腸がんに罹った人がいる
40歳以上で一度も大腸の精密検査(内視鏡検査)を受けたことがない

主な病気と症状

大腸がん

近年、日本人の大腸がん罹患率(かかる人の割合)は増加の一途をたどっています。平均寿命の高齢化に加え、食生活や生活習慣の欧米化が原因と考えられています。大腸がんは治療効果が高く、早期であればほぼ100%完治するため、早期発見が大変重要です。大腸がんも他のがんと同様、初期の段階では無症状であるため、早期発見のためには定期的な内視鏡検査が非常に有効です。
特に血縁者に大腸がんに罹った人がいる方や40歳を過ぎた方には、定期的な内視鏡検査をおすすめします。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、20代から30代と若い年層に発症のピークがある炎症性腸疾患の一つであり、近年日本で急増しています。
症状としては、下痢や腹痛をはじめ血便などがみられます。
軽症の場合では血便はみられないことがありますが、重症化した場合は、血性の下痢や発熱・貧血などの症状がみられることがあります。
原因として、遺伝的な因子や食事や感染などの環境因子に免疫異常が加わることで発症すると考えられていますが、はっきりとした原因は分かっていません。
潰瘍性大腸炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気ですが、適切に治療を受けることでほとんどの場合、寛解期(=安定した状態)を維持することが可能です。
長引く下痢や腹痛・血便がみられる場合は、自己判断で放置せず、早めに大腸内視鏡検査などの適切な検査を受けることが大切です。

過敏性腸症候群(IBS)

主にストレスが原因で、腸が機能異常を起こしている状態です。
下痢や便秘などの便通異常を伴う腹痛や腹部の不快感が慢性的に繰り返されます。

過敏性腸症候群(IBS)

主にストレスが原因で、腸が機能異常を起こしている状態です。
下痢や便秘などの便通異常を伴う腹痛や腹部の不快感が慢性的に繰り返されます。

大腸内視鏡検査について

検査の流れ

検査前

症状や全身状態を把握させていただくために、検査に先立ち、外来受診をお願いします。
当院では複数の前処置薬をご用意しています。
患者さまお一人おひとりからお話を伺い、排便習慣や体調にあわせて適切な前処置薬を処方しています。

検査前日~検査終了まで

1食事制限

検査前日は検査食を摂っていただきます。水やお茶、スポーツドリンクなどの飲み物はお摂りいただけますが、午後9時以降は何も食べないでください。

2検査前準備

検査前日の就寝前に下剤を服用していただきます。

検査当日は十分に腸管内を洗浄するために早朝からご自宅(または職場)で腸管洗浄液を服用していただきます。着替えやすい楽な服装でお越しください。検査前の準備のため、検査予約時間の15分前までに来院してください。

鎮静剤を使用いたしますので、乗り物を運転しての来院はご遠慮ください。

3検査

鎮静剤・鎮痛剤を点滴注射後に検査を開始します。

検査時間は場合によって長引く場合もありますが、目安は15分~20分程度です。検査時に大腸ポリープや早期の大腸がんを認めた場合、その場で切除を行うことが可能です。

4検査終了後

リカバリールームでお休みいただき、お帰りの前に検査結果をご説明いたします。(組織検査やポリープ切除を行った場合は、約2週間後に外来で結果をご説明いたします。)

即日対応の日帰り大腸ポリープ切除

経験豊富な専門医による日帰り手術を積極的に行っています。内視鏡検査中に大腸ポリープや早期の大腸がんを認めた場合、病変の切除をその場で行いますので、診断から治療までが一連の流れの中で行われるため、経済的・身体的・時間的負担が軽減されます。
当院では、安全性の高いコールドポリペクトミー(非通電切除)を導入しておりますので、抗凝固薬を服用されている場合でも休薬することなく、対応することが可能です。
コールドポリペクトミーで対応できない病変に対しては、通常のポリペクトミー(通電切除)や内視鏡的粘膜切除術で対応します。

検査費用

 3割負担1割負担
内視鏡検査(観察のみ) ¥7,500~¥9,000 ¥2,500~¥3,000
ポリープ切除(1臓器) ¥21,000~¥24,000 ¥7,000~¥8,000
ポリープ切除(2臓器) ¥24,000~¥27,000 ¥8,000~¥9,000
ポリープ切除(3臓器以上) ¥27,000~¥30,000 ¥9,000~¥10,000

※上記金額は、内視鏡検査・治療のみの金額です。

初再診料やその他の検査代(血液検査等)、薬品代は含まれていませんので、ご了承ください。あくまで概算の金額であり、使用する薬剤等により金額が前後することがございます。

院長から皆さまへ

食生活の欧米化に伴い、日本では大腸がんの罹患率が増え続けています。
大腸ポリープを切除することで、大腸がんの発生率や大腸がんによる死亡率が下がることが分かっています。
大腸がんにならないためにも、定期的な大腸内視鏡検査はとても大切です。当院では、患者さまのことを第一に考え、通院の手間などの負担が最少に抑えられるよう、精度の高い検査と、安心・安全な治療を心掛けています。
万が一悪性の腫瘍が見つかった場合にも、最短ルートで最高の治療を受けていただけるよう万全の医療連携を構築しています。安心してご相談ください。

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